

IT系2年制専門学校は一般的な就職活動をどんな作戦で行っているのか…についてのメモ
- IT系2年制専門学校からIT企業へ就職する一般的な流れを聞いた
- ゼロから始めるには学習期間が短すぎるため、企業は成果物をそれほど期待していない
- その代わり「努力の証明」が求められているとのことである
ある人物(専門学校の留年を親に隠していた人物)の三者面談に、いろんな事情があったので親の代わりに私が参加するという珍事が発生した。 いい機会なので先生にいろいろと聞いてみたところ、2年制専門学校の就職活動についてなかなか興味深い話ができた。
もしかすると多くの人にとっては普通のことなのかもしれないが…まあとにかく自分の知らない世界の話だった。
なお、ここに書かれていることはすべて伝聞であり私の体験や意見ではないということを書いておく。別世界の話と思えばよい。だからこそメモということにしている。
専門学校の就職活動(IT業界への就職活動)
大学と同じくキャリアセンターがあり、学校からの紹介もあり、とにかくおおむね一般的な大卒予定者の就活と変わらない印象。
ただし世の中に存在する便利な就活ツールの多く(著名なものだとリクナビとか)は4年制大学の卒業予定者を前提に作られている。
そのため、専門学校の実情に合わない部分が多々あることを認識して使用する必要があるとのことである。 つまり専門学校の学生はツールに頼らず自力で頑張らないといけない部分が大学生より多めだと言える。
「2年制」IT系専門学校の就職活動(IT業界への就職活動)
専門学校の就職活動は成果物があってナンボであるといういうイメージが強い。 しかしながら実際のところ、成果物をそこまで期待していないとのことである。(もちろんあったほうが良いのは言うまでもない)
というのも、普通に考えてまともな成果物を期待できないというのを企業側もみんなわかっているからである。
なぜまともな成果物が期待できないのか
非常に単純で、単に時間が足りないから成果物ができないというだけである。
学校に行くとはいえ、たかが2年。早期化がすさまじい就職活動の事情を考えると、就職活動の面接を行う時点で学習開始から9か月~1年と数か月くらいというのも十分にありうる。 中学高校時代からコンピューターで何かやっているギーク共は別として、本当に何も知らない素人が9か月でパーフェクトにできるかというとかなり厳しい。
それを採用側はみんな理解しているそうだ。
逆に言えば、年限が2年より長い専門学校の場合は具体的な成果物がないと就活で即死するとも言える。時間があるのだから言い訳できない。
何を見て企業は採用を判断するのか
割とポテンシャルを見てくれるようだ。 要は、今現在力が不足していても努力で解決できるかを見ている。
- ○○について今勉強している、勉強法としてこのようなことをやっている
- 最終的に○○資格を取得するため、1段階前の▲▲資格を取得した
- ○○資格不合格だったが、複数回受験するうちに点数は上がっている
のように「努力のプロセスを具体的にアピールして内定を取る」という人が多いらしい。
もちろん何もなしにアピールしたところで説得力がないため、努力の証明(各種資格の取得・受験履歴)が求められる。
手っ取り早く努力の証明を得るには(資格をどのように取っていくか)
初めに「ITパスポート」取得をお勧めされることが多いそうだ。
はっきり言って資格としては大したことない。そもそもITパスポートはエンジニア向けの資格ではない。 でも一定の継続した学習が要求される試験なので、努力の証明にはなる。
まずはITパスポートを取得し、それを足掛かりにしてほかの高度な資格を取得することができれば理想的。
内定取得後
もちろん内定確定後にも勉強は続けないといけない。
勉強を継続できないのであれば、人月勘定の世界で低級作業者として永遠に生きていくことになる。
内定取得後(もっと言うなら就職後)にも勉強を続けるだろうからこそ採用している、勉強を続けるなら大きく育つのは間違いない、それを期待している…とのこと。